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2021/07/01 00:00

もし仮に、「思い出」が綴られたアルバムならば、ひきだしの奥底で眠っていた古い手紙を「記憶」としてみよう。
画集「記憶」を初めて読みおえて、CDを画集に戻す時にそんなことを考えていました。

音楽が持つ記憶を呼び起す力。
”この曲を聴くとあの時を憶い出すなぁ”
これは誰しも感じたことがあるかと思います。


この「記憶」の収録曲からあなたの”あの時”を直接憶い出すことはないでしょう。
ただ、音と絵の重なりやことばから生まれることでできた心の余白に、忘れかけていた情景やそこにいる大切な人との繋がりに気が付くできることができるかもしれません。


人は歳を重ねるごとに、都合よく整理された思い出に頼って生きている気がします。
悠実が今作で伝えたかったひとつ、”容赦なく溢れ出る記憶”。
そんな想いから画集記憶には前後なし、画集はどちら開きからでも読み進められるような工夫がこらされています。
また、悠実のルーツ、音楽との出会いといった自身の記憶も記されていて、アーティスト悠実を知るなら”マズコレの一冊”で間違いないと思います。